セル生産方式について

一人または少人数で製品の製造工程を一通り行う生産方式のことで、ライン生産方式とは対になる考え方です。トヨタ生産方式による「カイゼン(改善)」をより進化させたものといえます。

全ての作業を一人でこなす必要があるため、未経験者の場合は作業に慣れるまでに時間がかかるというデメリットがある反面、製品を最後まで一人で完成させることで従業員のやる気アップにつながるというメリットもあります。

セルとは英語で「小部屋」、「個室」といった意味を持っておりセル生産方式で使用する作業台のことをセルと呼ぶこともあります。

この方式には以下のようなメリットがあります。

  • 多品種少量生産に向いている
  • 作業員の増減によって生産量を調整できる
  • 一部に不具合が生じても全体に及ぼす影響が少ない

一方、以下のようなデメリットがあります。

  • 作業員の技術が習熟するまでに時間がかかる
  • 短期間での雇用が難しい

関連する用語

関連する用語を取り上げます。

ライン生産方式

作業員の配置をライン化させて、ベルトコンベアなどから流れてくる工作物に組立や加工を行う作業のことをライン生産方式といいます。